2017年01月03日

【読了40】仕掛学

これもだれかのFBのタイムライン(←かなりの情報源になってる)で見つけてポチッた本。
いや〜、おもしろかったわ〜。




その気がない人でも、「つい、そうしたくなる」

もし、そんなふうに人の気持ちや行動を促せたなら、今の仕事の成果をどれだけ加速させられるだろうか。悪用されたら怖いなと思いつつ、期待を込めて読み始めた。


「仕掛け」の例としては、トイレの男子便器につけられた“的(まと)”。つい、ねらいたくなるw
それから、トイレや玄関の床につけられた靴型のマーク。つい、そこで脱ぎたくなる。脱いだ靴をそのとおりに置きたくなる。そーゆーこと。

筆者によると、「仕掛け」によるアプローチとは、

多くの人は望ましい行動をすでに知っている。運動不足や塩分の多い食べ物が体に良くないことを知らない人はいないだろう。しかし運動しなくても塩分を摂取してもすぐに体に悪影響が出るわけではないので、頭では理解していても楽をしたいとか食べたいといった目先の欲求にはなかなか勝てない。このとき「したほうが良い」と直接伝えても効果がないことは明らかなので、「ついしたくなる」ように間接的に伝えて結果的に問題を解決することを狙うのが仕掛けによるアプローチになる。


うーん、やっぱりすごい。
外国語が話せたらいいのにと思う自分、日本語の読み書きができたらいいのにと思う外国人の友達、機会があれば国際交流イベントに参加したいと思っている人たち。みんな、思ってはいるけどそのように行動していない。それを、「つい、そうしたく」させることができたら。

本書には、その具体例やヒントが満載。

一つひとつ挙げるとキリがないので、備忘録として、以下に「仕掛け」のポイントだけをまとめておきます。

・「ついしたくなる」ように仕向けることは不確実性を含むので遠回りに見えるかもしれないが、正攻法が効かない場合には有望なアプローチになる。(p.27)

・仕掛けは「行動の選択肢を増やすもの」(中略)新たに生まれた行動の選択肢のほうが魅力的であれば自ら進んで行動を変えるだろう(p.48)

・仕掛けは誰の期待を下げることもなく問題を解決することができる方法になる。(p.48)

・直感的に注意を引くためには、人が何に対して興味を抱くかを理解しておく必要がある。(p.53)

・仕掛けに対する反応の強弱は仕掛けの「便益」と「負担」によって特徴付けられる(中略)仕掛けは負担が小さいほど良い仕掛けといえる。(p.62-63)

・持続する仕掛けが必ずしも良いわけではなく、目的によって使い分ければ良い。(p.72)

・仕掛けは装置によって問題解決をはかるのではなく、人々の行動を変えることで問題解決をはかる。この発想の転換が仕掛けの肝であり、装置中心アプローチの視点を行動中心アプローチの視点に変えることで新しいアプローチが見えてくる。(p.72)

・頭ではわかっていても行動のは移せないときに、別のアプローチで行動を誘うのが仕掛けの役割である。仕掛けは正論を阻害するものではなく、実現されない正論に対処するための代替的なアプローチである。(p.78)

・普遍的なアナロジーをうまく利用すれば、文化や国籍を超えて伝わる仕掛けを作ることができる。(p.104)

・報酬によって本来持っていた動機が失われてしまうことをアンダーマイニング効果といい、報酬を利用するときには注意が必要である。必ず報酬が得られるのではなく、報酬がもらえるかもしれないしもらえないかもしれないという運の要素を入れると良い。(p.117)

仕掛けは問題を解決してなんぼ(中略)仕掛けの独創性にこだわらない(p.149-150)


いかがでしょうか。
これだけでもワクワクしませんか?

そして最後に、とっても大事な指摘をメモしておきます。


「ハンマーを持てば、全てが釘に見える」(マズローのハンマーの法則)
問題に直面したとき、技術に詳しい人ほど技術にとらわれてしまい、使う必要のない技術をわざわざ使って簡単な問題を難しく解決しようとする。


うんうん、ありがちw
posted by 土井佳彦(Yoshihiko DOI) at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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